電車で子どもが泣いていて、すごく困っているお母さんがいたの。
でも、何も声をかけられなくて。保育士なのに何にもできなくて、とっても悔しかった…
ある保育士の言葉で、このマークを思いつきました。
ママやパパが普段困っていることって何でしょうか?
出かけたいけど、電車でぐずったらどうしよう・・
ベビーカーで移動がスムーズにできるかな・・
子連れでここに行っていいのかな・・ 考えてみるとたくさんあります。
少子化問題、児童虐待などを中心として、「子ども」を取り巻く環境は大きく取り上げられるようになりました。
世論の高まりもあり、行政は保育園をはじめとした子育て支援施設を作ったり、育休期間の延長を検討したり、児童虐待へのセーフティネットを拡大したりといった対策を実施していますが、保育の現場にいると、解消に向かうにはまだ少し時間がかかりそうな気がしています。
今、日本では「子育てしやすい社会」に向けて、保育園の増加・子育て支援制度の整備・会社の風土改革など、
様々な動きが見られます。
これらはもちろん必要なことですが、一番必要なものは「子育てを心から応援する空気」なのではないでしょうか。
まずは保育士がママやパパとがつながり、率先して子育てを応援する流れをつくった後で、保育士でなくとも、
誰もがママやパパをサポートできる文化を作っていきたいと思います。
日本のあらゆる場所で、保育士が活躍しながら、
家族をつなげ、地域をつなげている。保育士以外でも、
大人たちがこどもとその親をあたたかく見守っている。そんな社会を目指して。
そして、いつの日か、マークがなくてもそんな社会になるように。
たくさんの人の力を借りながら、保育マークを通して、
子育てしやすい社会を実現していきたいと思います。
保育マーク 普及委員長
合同会社こどもみらい探求社 共同代表 / asobi基地 代表 小笠原 舞
マークの説明
保育士マークのアイコンには、「たんぽぽ」
たんぽぽのように、どこにいても咲き誇れるように。
たんぽぽの綿毛のように、いろいろな所に飛んでいき、
それぞれの地で活躍できる社会になったら。
そんな願いを込めてつくりました。
ステッカーには、「ちいさないのち みんなで大きく育てよう」
の文字も入っています。
キーホルダータイプ:保育士・幼稚園教諭、その他先生たちが携帯可能
ステッカータイプ:誰でももらえる!
このマークを付ける保育士が増え、社会に認知されることで、
・保育士は「自分は保育士です」ということを示せるので声をかけやすい
・こどもを連れている人たちは、「この人なら信頼して頼める」と手伝ってもらいやすいという
利点があります。
例えば・・・
電車で子どもが泣き止まない。周りの人も白い目で見ているし、どうしよう…
トイレに急いで行きたい!その間だけ抱っこしててもらえると助かる。
上の子が走って行っちゃった!下の子も泣き出した!誰か見ていてくれないかな?
そんな時、保育マークを持っている人が、ママやパパに話しかけたり、
ママやパパも保育士マークを持っている人に安心してヘルプを出せるようになります。
デザイン担当:鷲巣弘明(かもめデザイン http://washizukami.com/kamome/)
今後の展開
「保育」を保育士以外でも!
今までは、「保育士」への配布と考えていましたが、
今後は” 保育 ”という言葉を再定義するために、
人の意識・社会の文化を変えるために活用していきたいと思っています。
まずは保育士さんたちと一緒に、
街中でママ・パパ・保育士が助け合える文化を作る。
そして、その輪を保育士以外にも広げる。
こどもを見守り、一緒に育てるチームとしての
マークにしていきたいと思います。
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